2015年09月04日

絶対的なもの

両者はたしかに一応の区別を有つ。前者が体系の内に安定し、
後者が累積的進歩の道をたえず追っているという、シェーラーの指摘は必ずしも誤ってはいない。
シェーラーは処が、この区別を、人類と共に永遠な、本質的な、動かすべからざる、
宴会コンパニオン

絶対的なものと考える。――或る個処ではカントの範疇ですら単にヨーロッパ人の思惟の
範疇表に過ぎないと云っているこの自由主義者も、事一旦、形而上学に及べば、
忽ちにして一種の絶対主義者となって現われるということを、人々は注意すべきである。



Posted by ありこ at 16:39│Comments(0)
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